神戸スタタリングプロジェクト（神戸吃音教室）は創立以来、いくつかのコンセプトを貫き、そして実践してきました。それは“そのままのあなたでいい、吃音とつきあっていこう”という方針としてより鮮明に見えてきています。

神戸スタタリングプロジェクトは、“どもる人のセルフ・ヘルプ・グループである”という前提のもとに、一人一人の問題に対していつも、「新鮮な感覚」を持ち続けている場であるということです。「吃音」という共通点はありますが、苦しみ方は一人一人違います。セルフ・ヘルプとは、メンバーの一人一人が、それぞれの弱い部分を「気にしない」のではなく「気にする・気にできる」ようにサポートすることの総称だと考えられるのです。この実現のためには、深い部分で、辛さ・苦しみ・哀しみが分かることが求められます。神戸スタタリングプロジェクトではこの考え方に基づき、弱い部分をも含めた「全体としての自分」を知る勇気が持てるようにサポートしています。